小田急線祖師谷大蔵駅周辺3つの商店街で構成する「ウルトラマン商店街」内の駅前広場で4月13日、ウルトラマンタロウをデザインした街路灯の完成記念式典が行われた。
2005年4月より「ウルトラマン商店街」と総称されている同商店街は、同駅を囲む全長約5キロ3方向に伸びる「祖師谷みなみ商店街振興組合」(駅改札左の南口商店街)、「祖師谷商店街振興組合」(駅改札右の北口商店街)、「祖師谷昇進会商店街振興組合」(祖師谷商店街を進んだ先の商店街)の3商店街で構成。2011年まで円谷プロダクション本社が砧7丁目に、円谷英二の自宅が祖師谷3丁目にあったことから名付けられた。
同駅前にはシンボルである「ウルトラマン像」が立ち、各商店街の「ウルトラマンゲート」には「ゾフィー」(西通り保健センターの前)、「ウルトラマン」(北通り塚戸十字路)、「ウルトラマンジャック(帰ってきたウルトラマン)」(南の耕雲寺の近く)の像も。2009年に「みなみ商店街」にウルトラマンとバルタン星人、翌年「昇進会商店街」にウルトラマンセブンをモチーフとした街路灯が設置され、今回「祖師谷商店街」に新たに加わったのが「ウルトラマンタロウ」灯。現在、全500を超す店を約195のウルトラ3兄弟と1怪獣の街路灯が照らしている。
新登場の「ウルトラマンタロウ」はLED製で全82基。タロウの顔をイメージし、ライトは細長の六角形、頭頂部には「アイスラッガー」に似た2本の角を再現。柱は「ウルトラマンカラー」の赤と銀に仕上げた。同商店街の各担当者らが「こだわり」と明かすのは、柱の部分に設置された「カラータイマー」。内部にはウルトラマンに関連する画像がはめ込まれており、「お父さんに抱っこしてもらって、触れ合いながらのぞきこめる高さに配置した」という。「銀行の前には『カネゴン』など、それぞれ意味を持たせた画像を配したのでぜひ一つ一つチェックして楽しんで」とも。
13日11時から始まった同式典には、保坂展人世田谷区長をはじめとする来賓や町会・自治会関係者らが出席。多数のメディア関係者やウルトラマンファンの親子連れが見守る中、ウルトラマン、ウルトラマンタロウとウルトラの父・母、怪獣のブースカと共にテープカットを行った。祖師谷商店街の石川征男理事長は「ウルトラの光に照らされて、商店街と地域が一体となって絆を深め、街を盛り上げると同時に防犯防災・減災に務めたい」と話した。